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「ごめんなさい」
今日もまたひとつ、俺の恋が終わった。
何でだ! 何でなんだッ! と俺は告白を断った女に尋ねた。
「だってあなた、すごい必死なんだもん。怖くって」
なんだそれ。
「それに私、熱血って趣味じゃないのよね。じゃ」
「ちょっ… 待ッ…!」
去っていく女の姿を呆然と見つめながら俺はひとつのことを只想う。
俺は熱血じゃねぇ!!!
俺の名前は富樫 異雄(とがし いお)
現在十六歳の健全な男子高校生、のはず。
成績はさほど言いわけではないが、スポーツもそつなくこなす。
ビジュアルだってそこそこ良い方、だと思っている。
しかし、女にモテない。
なぜだ!なぜだ!なぜなんだッ!! 俺の何が悪いっていうんだ!!
こんなにがんばっているのに、必死なのに、何故報われないのだ。
必死に頑張る人間に神や仏の類は何らかの幸福を齎すもんじゃなかったのか?
全てはいい加減な妄言の塊なのかッ!
「くそ、忌々しい世の中だぜ」
俺は道路に自分自身への嫌悪感を凝縮した唾を吐き捨て、帰路につく。
むしゃくしゃしていたせいか、少し早歩きになっていた。
そこの角を曲がれば家に着く。
早くマイスイートホームに帰りたい。自分の陣地。まさにホーム
帰ったら反省会さ。
と愚かな自省を頭の中に繰り広げていたその時、
ドンッ
何かと衝突。
誰(何)かとぶつかったのか?
ほんの数秒、数秒だけでいい、冷静に状況を見ればよかった。
しかし、そうとうご立腹の俺はそんな数秒を見極める判断もできなかった。
「オイ!コラッ!!てめぇ! どこに目つけてんだ!!俺がオメェの立場だったら
目が一つしか付いてなくったてぶつかんねーぞ!!何故四つ目に
生まれなかったんだ! せめて天●飯になれよ!二つよりか
三つのほうが、まだ見えるわ!今此処で悔い、改めろ!!四つ目に生まれなかった
自分とその運命をな!!!!」
明らかなる怒声と早口で、わけの分からない嫌味を浴びせた。
本当に、馬鹿みたいな文句だ。
一通りの猛攻を浴びせたのに自分自身の脳みそは満足したのか、クールダウン。
鎮静された俺の目に飛び込んできたのは ひとりの少女。
涙を温かみを帯びたまぶしいくらいの白肌に一閃落としていた。
俺の鎮静したはずの脳みそはフル回転逆回転、その後ハイヒートアップ。
かろうじで分析できたのは、その少女が俺の高校と同じ制服を着ていたこと。それだけ
「あ…、その… えと」
俺は精一杯の言葉を紡ぎだした。
いわゆる”もごもご” 情けない。
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「…ごめんなさい」
俺の回答を待たずして、その少女は顔を伏せて去っていく。
去っていく女の姿を呆然と見つめながら俺はひとつのことを只…
って フラッシュバックな思いを掲げたのは脳内だけ。
余りの衝撃、と不甲斐無さで俺は彼女の背中すら見ることなくただ硬直していた。
そして俺の駄目脳みそは自己嫌悪最高潮でクールダウン。
「俺は… 俺は…」
一息溜めて
「なんて馬鹿なんだァーーーーーーーー!!!!!!」
たった今さっき!女を傷つけ、自分も傷ついたというのに
また、今度は涙まで落とさせて繰り返してやがる!!
人人人、人人… かわいこちゃんを傷つけるなんてー!!!
俺は漫画のように電柱に頭を打ち付ける。
ガンガンガンガンッ!!!!!
漫画だったら、面白いくらいの血が、額から滴ってるぜ?おそらくな。
俺はふらふらになりながら家に帰る。
今日は反省会もせず。只ひたすら 寝た。
この物語は、この日の悲劇を基盤としていきなり次の日から
劇的な変容を見せる。乞うご期待。
って俺、誰?
―そして次の日
「奇怪現象?」
「そう」
色々な意味でボロボロに傷つけられた次の日。
俺は何事もなかったかの用に学校に登校した。そう、立ち直りは早いのだ。
単細胞っていうなよ。
俺は今日をしめくくる最後の授業、もっとも苦手な国語の授業
その合間、くだらない話をしていた。
国語が苦手だからフラれるのか? 人の気持ちわかなんいから?
「関係ないね」
ざっくり切り捨てるのは俺の唯一の親友
河原 山田(かわはら さんた)。普通に読んだら苗字連発みたいな
変な名前。 その由来はサンタ(以後、分かりにくいので「サンタ」とする)
の母親だ。母親の旧名は山田 瑞子(やまだ みずこ)父親の河原 壌太(かわはら じょうた)
もうだいたいわかってきただろう?
ここの夫婦アホみたいに仲がいい。名前じゃあ意見が割れるから、という点で
旧名と本命をくっつけてしまったと。
遺伝かどうかはしらないが、サンタも頭が悪いことがわかるはずだ
名前からくっつけて女なら「壌子」男なら「瑞太」にすればいいんだ。
俺は河原、山田。でいいと思うけどね。どうせなら読みも面白い方が。
「いつまでも回想してないで、話聞いてる?それに、いきなり話題変えないでくれ」
と、俺の回想をどうして知っているのかわからんが、ちょっと立腹のご様子。
「なんだっけ?奇怪現象?」
「そう」
また、ふりだし。
「続けるよ、最近ここらで不思議なことが多々起こってるんだよ」
サンタ曰く、此処最近、不可解な現象がいくつも起きているらしい。それはさっき聞いたな。
その現象というのが、いきなり星が消えたり、犬がニャーといったり、はたまた
いきなり会社帰りのオッサンが大声で吠えだしたり。など
”奇怪現象”と銘打つことが馬鹿馬鹿しくなりそうなほどウソっぽい、かつ、どうでもいい
噂であった。
「笑えないんだって、それ」
俺は即座に切り捨てる。
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サンタは顔を真っ赤にして反論した。 そう、こいつスグ顔が赤くなるの。
「本当だって!僕、聞いたんだから色々な人にいいっぱい!」
「お前を集団でハメてるんだって。気づけって。四月一日の忘れモンだ。
そういう話をする奴は大概が寂しがり屋だって言うぞ?お前まさかマザコンじゃあ…」
「もういい。」
サンタはぷくーっと膨れ面を見せると、向こうを向いた。
キーンコーンカーンコーン、
とチャイム
ちょうど話の区切りにはちょうどいい。
俺はホームルームを待たずに鞄を持って下校した。
俺は帰宅しながら考えごとをしていた。
女 についてだ。
俺は高校に入ってから、とにかく彼女が欲しかった。
なぜか?
ふふふ、それはな…
制服デートがしたいからさ!!!
おいそこ、変態、フェチ、性癖等のツッコミ・罵倒は一切うけつけんぞ。
入学して4ヶ月。34人に告白した。しかし全滅。
昨日のぶつかった女の子をあわせて35人。
なんでだろう?
なんでモテん!
世の中では女、あるいは男と付き合えない人間、状態を総称して
「もてない」
という。
俺のイメージでは「もてる」とはメディアでキャアキャア騒がれる
。五人以上の女に、求婚レベルでもてはやされることだと思っている。
それに比べたら、彼女ができない、女の子と話せない、なんていう
単数的な状況は、ただ「女に好かれない」と呼ぶべきじゃないのか。
でも、世間は使ってしまうんだよな。慣れているから。
俺もいつの間にか使ってしまっている。
しかし、俺は35人の女から拒絶された。逆の意味だとこの状態
「もてる」だよな?
なぜだ!なぜだ!なぜ俺はもてん!
ゆるさねぇ… ゆるせねぇ!!
俺に振り向かない女より、俺は女を振り向かせられない俺がゆるえねぇ!
そしてこんなことで悩んでいる自分がゆるせねぇ
情けない自分が嫌だ。他人じゃない。自分が自分が自分が
腹が立つ。
ここまでで分かった奴いるか?
俺は一種の超自分至上主義。
ああ、
逆転しろ、反転しろ 世の中よ。
なんつって
そんなくだらない自論を頭の中で捉えていると、気づけばあたりは
暗くなっていた。
午後五時時五十五分。
それにしちゃあ暗すぎじゃないか? 今は七月。夏だぜ
と、微弱な不穏を抱いていると、ひとつの"異変"に気づく。
俺の手にいつのまにかシャーペンが握られている。
「なんだ、これ」
みたことのないシャーペンだった。でもどこにでもある普通の、ペン。
なぜか手から離すことができない。なぜだ
何かに誘われるように芯を出すために、押す
カチ
カチカチ
カチカチカチ
カチカチカチカチ…
カチカチカチカチカチカチカチカチ…
「…なんだ、これは」
俺の意志と関係なく指が動き出した。
そして、地面にはあり得ない量の芯が散乱し始めた。
物理的にシャーペンの飽和容量を超えている。
それでまだ、出続ける。
「くそ…ッ! 手が離れない!!」
いくら離そうと頑張ってもシャーペンからは手が離れない。
その間、芯は出続ける。俺の足元は大きな影が出来たように芯が散乱している。
このままではマズい。そう"俺"が感じたのだ、間違いはない。
そして俺は怒声と根性と…あとはわけのわからない力で、
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ガシャンッ!!!!
シャーペンを無理矢理手から外し、地面に叩きつけ、砕いた。
「はぁ、はぁ、何だこれ…」
俺はふっと思い出した。サンタの「奇怪現象」という言葉を
だとしたらなんてくだらない。 シャーペンの芯が無限に出るなんて。
俺に芯専門店でも開業しろっていうのか? 阿呆。
収まった安堵感と一時の恐怖感で動けなくなった俺は、ただ呆然と立ち尽くした。
すると間もなく次の異変はやってきた。
俺の周りを教室一個分囲む程度、円が描かれていたのだ。
「なんだよ今度は…、ん…」
呟いた瞬間にどこからともなく煉瓦が現れた。真っ赤な血の色のような煉瓦。
どこからともなく現れた煉瓦はその円を基準にドーム上の囲いを形成していった。
その猛烈で衝撃的な映像にただ
「うわぁぁぁああぁ!!」
情けない。 叫ぶしかできない。
しかし、ここで俺の頭は珍しくクールダウンする。
そして一つの結論が浮かぶ。 円状に囲われている。上も下も。
どんどん完成されていくドーム。
閉じ込められる。
そう思った瞬間、俺は助走をつけ、煉瓦を蹴り飛ばす。
「ッ痛!!」
びくともしない。
なんだよこれ、鉄かよ… ありえねぇ
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上はもう10メートルほどの高さまで達し、ジャンプしてもあの隙間からは抜けれないだろう
そう思っている間も着々とドームは完成する。
あとは上が閉じれば完全に閉じ込められる。
わけのわからないまま、足の痛みと戦いながら呆然と見ていた。
すると、上の隙間から一つの影が飛び込み、落ちてきた。
ダンッ!!
その影は俺の前に着地すると、ぼやけていた暗影から色がはっきりでてきた。
頭にへんなアンテナをつけ、服はうちの学生服。クリーム色の髪の毛
そうだ、昨日、ぶつかった女の子。
姿がはっきりしたと同時に煉瓦は天井を埋め尽くし、ドームが完成してしまった。
女はおれに一歩つめより、眉をしかめて一言
「巻き込まれて、しまったんですね。美しい貴方よ」
俺は何も言えなかった。
不謹慎にも俺を見つめるその顔は、
世界の全てを巻き込んで絡め取る。
絶世の美しさだった。
(続く)
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さて、これは小説ではありません。
いつか描こうと思ってる漫画の構想です。
なぜかふっと新ネタが浮かんできたので描いてみたのです。
主人公のイメージは、ハイパーハイテンション&自己至上主義
ラストをみてわかるとおりこれはラヴコメとかじゃありません。
始まりはソレっぽいんですが…
「奇妙は段階を経てやってくる」
をキーワードとしてます。 まぁ 続きはまた今度
>銀s
色々コメしてくれてどうもw
今年もよろしゅう。
>konatanさん
ほう ローゼン…
僕は一応ハルヒメイン?のつもりですので小説FCのゾーンで
いつもだしているんです。
ギャルゲーゾーンにも行きたいのですが、要素がたりませんので
ローゼンも小説FCのゾーンに近かった気がしますね。
サークルで出るんですかね?
その場合ご一報下さい。是非覗きますのでw
>zeroさん
あきらめませんよー 僕は
何歳になってもあきらめません。
同人活動はしますよ。
というか、同人活動は楽しい。いわば趣味のようにしたいですね
コミは趣味。そういう、領域。 でも真剣 絵関連ですからね
就活は大変です。 なんか、きりきりしてる。
なんだかんだで中学・高校は楽しいですよ
是非楽しんでくださいね。